おサイフケータイ

おサイフケータイというのはあれだ、Felica。要するにFelicaチップが入っていればそれでよい。そこでE61をジャケット(ケース)に入れ、そのジャケットにFelicaチップを積んだカードを装着する。安易だがこれで一丁上がり。

※当然だが、ジャケット自体の取り回しにもたつくようではおサイフケータイの気軽さを実現できない。一瞬でリーダーへ当てることができなければならない。そこで今回選んだのがPiel Framaの製品である。革の質、フリップや留め具の具合、ベルトクリップの作りなどを考えると、これが一番良いようだ。ただしベルトクリップは最近コストダウンの波にさらされたようで仕様が変わり、板バネ(U字形の金属板)にプラスチック部材をはめたものとなった。機能的に問題があるわけではないが、優雅さに欠ける。国内の在庫ならまだ旧仕様のものがあるかもしれない。

※そのベルトクリップだが、出先でうっかり破損したのでスペインのPiel Framaから取り寄せた。1個€10(ただし送料込み)だという。まあexpansysなどで買うより安いかと思って2個注文してみたら1個だけで届いたので(invoiceは2個で記載)文句を言ったらもう1個すぐに送ります〜と明るく返事されたが待てど暮らせど届かない。そうこうしているうちに秋葉原ラジオデパートで写真のようなベルトクリップを発見してしまった。なんと1個100円。売れなかったのだろう。試しに買ってみるとこれがぴったりなのだ。微妙に外形は違うが、全く問題がない。掘り出し物には違いないが(店頭在庫はたくさんあったが、たぶん売れたらそれで終わり)、嬉しいような悲しいような。 本家おサイフケータイでは各種電子マネーが使える。iD, Edy, Suica, QUICPay, nanaco, WAONといったところ。つぶしが効くのはiD, Edy, Suicaであり、ことにSuicaは首都圏中心部ではPasmoとしても使え極めて便利だ。そこでSuicaを取り込むことにする。

しかし! これでは単におサイフケータイになっただけであり、あまり嬉しくない。ここはひとつ、本家おサイフケータイを超える利便性の追求にかかる。すなわち決済手段の拡張である。

たまたま口座を持っている三菱東京UFJ銀行には「三菱東京UFJ-VISA スーパーICカード Suica」という難儀な名前のキャッシュカード+クレジットカード+Suicaという器用なものがある。これを使う。ついでにSuicaオートチャージの設定もしてしまう。

※みずほ銀行にも同様の「みずほSuicaカード」がある。こちらはJRを利用する際にいくぶん特典があり、VIeWサンクスポイントを気にする人はこちらの方がよいだろう。

という最強のおサイフケータイになった。 ただし、都心のタクシーではその数を誇る東京無線は、残念ながらiDにのみ対応している。そこでiDを使えるカードを探したところ、これもたまたま口座を持っていた東京カードがiD機能付きカードを発行していた。三井住友VISAがiD機能付きを出しているようだから、その影響だろうか。そこでこのiD付東京カードを「三菱東京UFJ-VISA スーパーICカード Suica」と2枚重ねで(向きは替えて)E61のジャケットへ収納する。Edyも入れたら最高だろうが、Edyはオートチャージできないからあまり便利とは言えない。今回はご遠慮願おう。