Nokia N82

ただしフルキーボードは諦めねばならない。Bluetoothキーボードは一応使えるが、日本語入力の関係から松茸しか選べない。さらに、+Jの松茸は改版によりかなり使い勝手が良くなったとの評判であるのに、RBK-2000BTIIのサポートソフトウェアに含まれる松茸は以前のバージョンのままであるようだ。

キーボードは痛し痒し

PDA的に使うにしても実際のところ電話帳はMacやGmailと同期すればよいし日記は別の手立てを考えればよかろうと思っていた。しかし私が携帯端末を使いたがる主な理由のひとつであるPocket Quicken的ニーズにはキーボードがやはり必須に近い。常用していたFlying Money Managerでは勘定科目こそメニューから選択できるがQuickFill的な動作がないのでPayee/Payerの入力は親指でちまちまと行うことになる。これが苦痛。単語登録で手間を多少減らせる程度だ。Bluetooth接続ポータブルキーボード(RBK-2000BTIIなど)などではパッと出してパッと使うわけにはいかないので、なんとしても本体だけで完結せねばならない。

しかし考えてみれば金銭管理全部を携帯端末で行う必要はなく(HP200LXでは完全に家計をまるごと入れていたけれど)いわゆるExpense Trackerとしてきちんと働いてくれればよいのだ。どうせならExpense TrackerとTime Trackerの両方が実現できればなおよい。ついでにジオタグ付きのデジカメで鉄壁の構えだ。そこでExpense Trackerをいろいろ試してみる。

Expense Trackers

まずはどんなものがあるのかmy-symbian.comあたりで調べてみよう。ネイティブまたはJava(MIDP)アプリケーションとなるとこれくらいしかない。

やっぱりおサイフケータイは便利

N82は小型でクレジットカードサイズよりも細身になっているため、Suica機能付きクレジットカードを重ねるには難がある。最初はE61と同じようにケースにカードを入れようと目論んでいたのだがそれは無理だった。そこで対策は二つある。

後者はより根本的な解決だが、実はFelicaチップだけでは機能せずカード内に張り巡らせたアンテナが不可欠なのである。アンテナも含めて移植するという方法は理屈の上ではある。アンテナのパターンをN82の表面に貼り付けた日には、キカイダーのような外見になって面白いのかもしれない。今回は前者で検討する。※本当はVISA miniカードにFelicaチップが載ればよかったのだが、さすがにminiカードは認知もされておらず機械でも使えずだったからよほどの物好き以外は誰も作らなかったのだろう、2008年7月末日で申込終了となっている。