GPS
E61はちょっと前のモデルなので(ガラパゴス日本では現行機種だけど)GPSは積んでいない。聞くところによるとN95(X02NK)はGPSを積んでいるのにソフトバンクのいわゆる公式コンテンツとしてのS!GPSナビには対応していないのだという。なんたることだ。まあGoogle Mapsの方が使いやすそうだから良いんだか悪いんだかという感じだが、なんとなくもったいなく感じるのは私が貧乏人だからか。
しかしそんなことはともかく、E61を使っていると感じるのだ。「え、BluetoothでGPS使うでしょ、普通」。この挑発を受け流すほど人間ができている私ではない。そこでいろいろ調べてeBayでHolux M-241がUSD69.95で売っていたのでこれを入手してみる。送料と合わせても一万円に満たないのでまあ安いのだが、サポートやら何やらが心配なら国内で買う方がいいだろう。こいつの偉いところは何と言っても「乾電池駆動」、これだ! もちろんその他の機能も(筐体も!)なかなかにすばらしい。ストラップでぶら下げて使うのが正しいだろうが破損が怖い人はgollaのすてきな袋(MOBILE CAPとか。私は写真のDEMO G229にした)にでも入れるのが良いだろう。
※M-241はアルカリ乾電池のみならずニッケル水素充電池でも稼働する。つまりエネループで使えるのだ。
※なお、M-241のBluetoothは日本国内での技術基準適合証明を取得しておらず、日本国内での使用は電波法に抵触する。TELECにお布施を積めば使わせてあげようと、こういうわけだ。だから以下の文章はフィクションだと理解するのが大人というものである。
Macで使う
私は普段Macを使っているので、数多の製品に附属しているWindows用のドライバとユーティリティでは具合が悪い。そこで有名なBT747を試す。SuperWabaというのが過去WabaをマイナーOSへ移植した身としては泣けてくるがそれはそれとして、ドライバ(旭川)さえ入れてしまえばUSBはおろかBluetoothでもさすがにSPPだけあってtty(またはcu)として見えるだけなので恙無く稼働したのだった。そしてログを取得し当たり前のようにGoogle EarthやGoogle Mapsで軌跡を表示させることに成功。これはこれで面白く実践的でもあるのだが本稿の目的ではない。
※BT747をBluetooth接続で利用するまでの手順を参考までに示す。
Appleメニュー→システム環境設定→Bluetooth→デバイス→新規デバイスを設定。HOLUX_M-241を登録。
Appleメニュー→システム環境設定→Bluetooth→デバイス→BluetoothデバイスでHOLUX_M-241を選択して、シリアルポートを編集。ポート名(HOLUX_M-241-SPPSlave-1とか)をコピー。デバイスのサービスが「SPP Slave」、ポートの種類が「RS-232」となっていることを確認し、適用をクリック。
BT747パッケージ(BT747_1.54.1_en_full.zipを例にとる)を展開し、~/bin/BT747 下に置く。~/binにPATHを通す。
~/bin/BT747/bt747_macosX.commandを次の内容で作る。
#
# No longer this in the first line: !/bin/bash
###################################################
# SAMPLE SCRIPT FOR MacOS"
# Based on info in https://sourceforge.net/forum/message.php?msg_id=4571837
###################################################
ROOT_DIR=`dirname $0`
if [ -z "$ROOT_DIR" ] ; then ROOT_DIR="." ; fi
#Change to appropriate directory (suppose that we are already in it
# (or that ROOT_DIR is ok) -> commented)
#cd /Applications/gps ; ROOT_DIR=$PWD*
RXTX_PATH=${ROOT_DIR}/lib/rxtx-2.1-7-bins-r2
RXTX_BIN_PATH=${RXTX_PATH}/Mac_OS_X
CLASSPATH=${RXTX_PATH}:${RXTX_BIN_PATH}:${ROOT_DIR}/lib/Waba_only.jar:${ROOT_DIR}/dist/BT747_rxtx.jar:.:$CLASSPATH
export CLASSPATH
# More advanced way of looking for ports
POSSIBLE_PORTS="$POSSIBLE_PORTS /dev/cu.SLAB_USBtoUART"
POSSIBLE_PORTS="$POSSIBLE_PORTS /dev/tty.HOLUX_M-241-SPPSlave-1"
POSSIBLE_PORTS="$POSSIBLE_PORTS /dev/tty.HOLUX_M-241-SPPSlave-0"
POSSIBLE_PORTS="$POSSIBLE_PORTS /dev/tty.iBT-GPS-SPPslave-1"
# Default port option
PORT_OPTION="-Dbt747_port=/dev/cu.SLAB_USBtoUART"
for port in $POSSIBLE_PORTS ; do
echo Trying port $port
if [ -r $port ] ; then
echo Selecting port $port
PORT_OPTION="-Dbt747_port=$port"
break ## Exit for loop - port found
fi
done
which java >/dev/null 2>&1 && JAVA=java
which javaw >/dev/null 2>&1 && JAVA=javaw
# you may want to force the path to the settings file in the next call:
# -Dbt747_settings="${USER}/bt747_settings.pdb"
$JAVA -Djava.library.path=${RXTX_BIN_PATH} $PORT_OPTION waba.applet.Applet /w 400 /h 400 /scale 1 /bpp 8 BT747
bt747_macosX.command の実行権を与える(chmod u+x bt747_macosX.command)。
Finderで~/bin/BT747中のbt747_macosX.commandについてエイリアスを作り、それをデスクトップへ移動する。
デスクトップの「bt747_macosX.command のエイリアス」をダブルクリックして実行。実行中・実行後もターミナルが開いているが、これは手動で閉じる。
寄り道ついでにジオタグ(GeoTagging)用のアプリケーションを探す。とりあえずGPSPhotoLinkerを試す。GPSからのデータの吸い出しは今のところできていないが(よく調べていない。ごめん>Jeffrey)、BT747で吸い出したデータを喰わせてテストしてみる。なるほどこういうふうになるのか。
なにはなくともGoogle Maps(がんばれNAVITIME)
Google Mapsは最近のバージョン(2.01くらいから)でずいぶん使いやすくなった。GPSがなくても3G回線の基地局をたよりに「だいたいこの周辺なんでしょう」と表示するのもよい。むろん正確ではないが、毎回日本橋から出発するよりははるかにマシだ。とはいえこれでは街歩きはおぼつかない。その昔W-31CAでEZナビウォークを使ったときは感心したものだが、あの程度は必要だ。そこでGPSなのである。S60でGPSはわりあい普通なのでメニューに「Use GPS」と出る。これだけで簡単にBluetoothでつながり、あとは快適に使うだけだ。言うまでもなくGoogle Mapsはバリバリと地図をダウンロードするので、Softbank回線ならばX01NKなどを使ってパケット定額フルに入る方が良いだろう。窓口に行けばちゃんと契約できる。
※たびたび余談だが、EZナビウォークの正体というかエンジンはNAVITIMEだ。ところがEZナビウォークにくらべドコモの端末(少なくともSO903i)で使うNAVITIMEは別物のように使いづらかった記憶しかない。なぜだろう?
EZナビウォークは音声案内付きだった。E61もNAVITIME Pro契約をすれば音声案内付きの徒歩ナビになるようだ。だがNAVITIMEは地図の品質が低いしスポット案内の内容も微妙なのでパス。時刻表や道路情報、運行状況、駐車場案内などが統合されているのはすごいと思うのだが。一方Google Mapsはバージョン2.02からとうとうDirection(経路案内)が追加された。経路の図示は鉄道のみで徒歩部分は地図上に直線を引いてくれるだけだが、まあそこまで凝らなくても徒歩だと交通規制もあまり関係ないし十分に使える。すばらしい。これを無料で出されてしまうと月額315円のNAVITIMEは苦しいだろう。
※こんな感じでGoogleが既存アプリケーションを駆逐していくことは、独占禁止法上の問題にすべきだという気もする。