NetWalker PC-Z1

ここ1年近くN82への移行を進めてきたのだが、痛感するのはフルキーボードの欠如によるもどかしさだ。もちろんBluetooth接続のキーボードなどは試した。が、やはり面倒だし、また松茸は頑張っているのだろうが内蔵のATOKに比べて様々な面でハンディキャップを感じる。 それならばというわけで、電脳パンツふたたびならぬリナザウふたたびというべきか、NetWalker PC-Z1(長いから以下NW)を試してみる。ちなみに工人舎のPMもカタログスペック的には良く、Bluetoothも積んでいてN82経由のダイアルアップが楽かもしれないのだが、やはりWindowsということでサスペンド周りに不安が大きい。さすがに今どき不安定ということこそないが休止にも復帰にも数分かかる事実をこのところCF-Y2で見せつけられていたので、敬遠する。だいたいWindowsはcmd.exeが貧弱すぎて話にならないし、パス区切り文字が¥なのでCLIを使っていると下品でいけない。そこでどうせならばとNetWalkerを見に行ったところちょうど赤モデル(レッド系、という謎の表記)が店頭に並んだその時であったので、因縁を感じその赤を求めた。

使ってみるとこれはそのままネットブックに外ならない。サスペンドへの突入とそこからの復帰がいずれも極めて素早いのがとても良い。そしてまた完全なUbuntuが稼働しておりPython 2.6も入っている。標準だとPIMがTB+LightningでなくTB+Sunbirdとなっているのが微妙に趣味に合わない気もするが、これはまったく小さな話だろう。

しかし、PCとして使うと、キリがない。あくまでも電脳パンツとして、どう使うか。何を使わないか、でこちらの力量が試されるのかもしれない。

キーボードあたりの話はさんざん既出だし承知の上で買っているのでコメントはない。

とりあえずBluetooth

NWは電子手帳の風情だが無線LANのほかにUSBを普通のAソケットとminiABソケットで利用可能としている。これはなかなか偉い。普通のAソケットというのが、なかなかできないことだ。で、これは汎用I/Fだからほとんど何でもつながるので、有線接続するならもう言うことはない。LANは無線で問題ないだろうし、有線しかないのならばLa Foneraでも持参すればよい。ところがBluetoothのOPPとかOBEXとかDUNというのは一度体験すると後戻りの利かない麻薬のような便利機能であって、NWでも当然使いたい訳だ。そこで調べてみると普通につながるようなことが書いてある。であれば試してみるしかあるまい。

※しかし実際にapt-get install bluezほかを行った上で試すとどうにも接続できない。他の携帯電話で接続できている人がいるようだからなにかやり方はあるのだろうが、とりあえず私はJoikuspot Premiumのライセンスも持っているので、いざダイヤルアップしなければならない場面ではこちらを使ってしのぐこともできる。が、携帯電話を取り出してJoikuspot Premiumを起動してからwlan接続をするということだから、ケーブル接続と大して手間が変わらない。やはりBT DUNでないと。

NWにbluezやbluez-compatを入れてからたまたま手許にあったPrinceton PTM-UBT3Sを挿してみると、確かに動作する。N82経由DUNがなかなかうまくいかない※1とか、MacからOPPしようとしてもうまくいかない(なぜか逆はうまくいく)※2などの謎は依然残るものの、確かにこれなら楽だ。残念ながらPTM-UBT3Sは外側のプラスチック部分(アンテナのカバー)をつまんで抜去するとそこだけが外れて本体がアンテナ剥き出しで残る有様となっていた(右写真)。どうも2箇所ある固定用のツメが甘いようだ。金属部分をつまんで抜去すればよいのだが、この際巷間よく聞くPlanex BT-MicroEDR2Xを調達する。こちらもあっさり認識し、少なくともOPPとHIDは問題なく動作するようだ。※1 …… と思って試行錯誤しているうちにDUNでつながるようになった。逆になぜうまくいかなかったのかがわからない、というところに一抹の不安も実はある。ぐぐった範囲でしか作業していないはずだが。たまたま最近のシステム更新でカーネルが置き換わったような気もするから、そのおかげかもしれないし、関係ないかもしれない。ま、ともあれ快適にはなった。

※2 これは待ち受け側のデーモンがなかったからで、obexpushdを入れたら受信できるようになった。

HID? そう、眠っていたRBK-2000BTIIを試してみたのだ。ところがRBK-2000BTIIは101キーボードがベースであるから、NWが想定している106キーボードの設定のままでは、バックスラッシュ等が入力できないという事態に陥る。日常の文章では困らないかもしれないが、コーディングはできない。微妙な事態である。106キーボードでコーディングができるかという問題もある。引用符を打つのにShift+最上段キーを強いられるのでは体に悪かろう。NWも101キーボードのオプションを設けてほしいものだ。

※それにしてもそもそも106キーボードはAX協議会あたりが元凶であろうか(違ったらごめん)、罪なことをしたものだ。日本人は22世紀までこの微妙なズレを抱えていくのだろうか。

※その後ここを真似てsetxkbmapで次のように動的配列切替を実現できることになり、RBK-2000BTIIは無事に外部キーボードに就任した。

alias jpkb='setxkbmap -rules evdev -model jp106 -layout jp'

alias uskb='setxkbmap -rules evdev -model us104 -layout us'

いまどき印刷するのかな

メーカーの公式見解では、NWには印刷機能はないそうだ。しかし気がつくとCUPSが普通に動いており、http://localhost:631/からプリンタを追加することができる。ただ、プリンタドライバの方がARM版はなかなか用意してもらえないので、必然的にPostScriptやHP PCLあたりを使うしかないことになる。日本語を印刷したいわけだから、事実上PostScriptしかないと言ってもよいだろう。そんなこともあろうかと思い、だいぶ前からPSプリンタを用意するようにしている。PSプリンタならばまあたいていのOSで使えるはずなのだ。超漢字でさえ使える。ま、そのドライバは私が書いたんだけど。

さて、CUPSのWebインターフェースでプリンタの検索をすると、当たり前のようにプリンタが見つかる。自宅ではDNSサーバを立てておらず(ルータのおまけ機能にもない)ホスト名の解決はmDNSを利用しているので、もしかしたらhostsに陽に書く必要があるかもと思っていたが、さすがに今どきのOSはそんなことはないようだ。ついでにcups-pdfも入れて一息つけるようになった。