HP Calc

HPといえば電卓であった(計測器の人ごめん)。であったと過去形なのはよく知られているようにHPが電卓から日本では撤退したからである(それどころかフィオリーナは計測器まで放り出した……)。また本家は撤退こそしていないが中身はARM+Saturnエミュレータという凝ってるんだか手抜きなんだかというHP35sが多少注目されたものの他はさっぱりまったりという状況だ。まあキヤノンの電卓に近いものがある。 電脳パンツでは地味な部類に入る計算機能だが、実はこれがかなり重要な役割を演じている。たいていの計算はこれ1台でOKというのはまさにパンツたる所以だろう。しかも電脳パンツではこれがLotus 1-2-3と連動するという反則気味の活躍ぶりであった。グラフが描けたのもポイントが高い。よくよく考えてみればHP CalcはHP27S('another "do-everything" calculator' -- The Museum of HP Calculators)に加えてグラフが描けてRPNが使えるという夢のような存在である。プログラマブルである必要もほとんど感じたことがない。高機能かつ操作が容易だったからだ。画面が広いのも大きな武器だったろう。

さて、21世紀にもなって私達は1980年代の電卓を手に入れることもできなくなっていた。ここはひとつあのHP Calcを甦らせ、コンピュータは計算機であるという事実を証明せねばなるまい。

ないなら仕方ないな

しかしあれだけの電卓はもはや存在しないようである。パーソナルコンピュータが大根やキュウリのような消耗品となった現在では、そもそも計算のニーズがないのかもしれない。ワークステーションならbc, octave, gnuplot, Rといったあたりが使えるだろうが、ちょろっとTVMをしたいだけなのにという人には、重い。以前Windows CEを使ったときに試したのがOmniSolve。これはなかなかよかった。今でもLandwareが売っているようで驚いた。が、Symbian OSでは動作しない。

S60の電卓で定番と言えばCalciumだ。これはRPNで操作でき、スタックの段数は十分ある(何段あるのかわからんが少なくとも10段はある)。だが四則演算しかできない。

cCalc Proは超多機能電卓である。残念ながらRPNでは使えない。関数電卓、2/8/16進電卓、金融計算(TVM)の機能があり、式の定義とキーへの割当を行うこともできる。RPNを泣きながら断念すれば、こちらの方が良いようだ。